民事

相続法、改正されているの巻 その2

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    みなさん、こんにちは。

    令和最初のブログ更新です!

    5月だというのに、真夏のような暑さですね。

    この調子だと、今年の夏はどうなっちゃうのでしょうか。

     

    さて、相続法改正シリーズですが、今回は、令和元年7月1日(月)から施行される改正についてです。

    ここから本格的な改正です!

     

    7月1日から始まる改正されるのは以下の点

    〆О期間が20年以上の夫婦間における居住用不動産の贈与等に関する優遇措置

    ⇒唾金の払戻制度の創設

    0篶永制度の見直し

    て段未隆麝燭寮度の創設

     

    この全部を一気に書くのは大変なので、順番に解説します。

    今回は、,

    「婚姻期間が20年以上の夫婦間における居住用不動産の贈与等に関する優遇措置」について

     

    婚姻期間が20年以上の夫婦が、夫から妻へ居住用不動産の持ち分を生前贈与した場合、その贈与分は遺産分割の際に持ち戻さないと「推定する」制度が出来ました。

     

     通常は、共同相続人の中に、被相続人(亡くなった方)から生前に贈与を受けていた場合には、相続時にそれを「特別受益」だとして相続財産に戻せよ!(「持ち戻し」)ということが言えるのですが、婚姻期間20年の夫婦間において行われた居住用不動産については持ち戻さないと推定しましょうということになりました(民法903条4項)

     

    その結果、妻(ないし夫)の取得分が増えることになります。

    妻(ないし夫)に有利な改正です。

     

    趣旨としては、そもそも長期間の婚姻関係にある夫婦については、一方配偶者の財産形成における他方配偶者の貢献・協力の度合いが高いと考えられます。

    一方配偶者が生前にわざわざ贈与、遺贈をするのは、残された配偶者の生活を心配してのことが多いのでその点を相続の時に加味してあげるのが相当だろうということでもうけられました。

    今回の改正の目玉?の「配偶者居住権」と同じで、残された配偶者の生活保障が大きな目的です。

    婚姻期間20年の経過のタイミングですが、上記趣旨からすると、贈与の時点で婚姻期間が20年経っている必要があるのだろうと思います。

    また、「推定」するということですので、持ち戻しをして欲しいという遺言があったら適用されないです。

     

     

    ではでは、どれぐらいの影響がでるのか、具体的に見ていきます。

     

    例えば・・相続人が配偶者と子2名

        相続財産が居住用不動産(評価額3000万円)とその他の財産6000万円

      

     というケースの場合、夫が妻に生前贈与として居住用不動産を贈与していたとします。

     

    これまでの制度では、

          相続財産に既に妻の名義となっているものも持ち戻し、

          3000万円+6000万円=9000万円

          が分与の対象財産となり、

     妻の法定相続分は2分の1ですので

          9000万円×2分の1=4500万円

     ここから、妻は既に3000万円の家をもらっていますのでこれを引くと

          4500万円ー3000万円1500万円

     となり、家と預貯金1500万円がもらえると言うことになります。

     

     

    これが、新しい制度だとどうなるか

      家を持ち戻さなくて良いことになるので

          相続財産は単純に6000万円

      妻の法定相続分は2分の1なので

          6000万円×2分の1=3000万円

      妻は、生前に3000万円の家をもらっていますが、これを引く必要はありません。

     結果として、家と預貯金3000万円もらえるということになり、これまでの制度と比べて

     なんと!1500万円も お・と・く!になります!

     (※ただ、生前贈与をする場合は、贈与税がかかる点に注意が必要です。

      贈与税についても、20年以上の夫婦間の居住用財産の贈与は2000万円の控除があります。

      生前贈与をする場合は、必ず税理士にご相談ください)

     

    私は、常々思っている違和感があります。それは、配偶者の法定相続分が2分の1ってちょっとおかしくない?ってことです。

    死別でも半分、生前に別れても(離婚 財産分与)も半分ってことですよ。

    これってなんか、おかしくないですか?

    え?おかしくない?

    結局、最後まで連れ添っても、途中で別れても、もらえる割合は同じなんですよ。

    不思議だなぁって思ってます。

     

    ただ、今回のこの制度を利用すれば、法定相続分よりも多くもらえる結果となるので、とっても配偶者に有利です!

    仲良く最後まで連れ添えられそうなご夫婦は、利用すべきではないでしょうか。

     

    突然ですが・・・今回は羊毛作品ではなく、写真の作品を一点。

     

    GWにケニアへサファリに行ってきたのですが、そこで仲睦まじいライオンの老夫婦がおりました。

    ライオンは、雌が狩りをして、雄がそれを頂くんですけど、運良く見れた捕食シーンではインパラを半分こして食べてました。(写真がありますが、かなり強烈な写真なので、掲載は控えます。)自然界も夫婦は半分こにするんですねぇ。

     

    次回は、⇒唾金の払い戻し制度について書こうと思ってます!

     

    ではでは、相続のご相談は栗田法律事務所へ!

     

     

     

     

     

     



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