刑事弁護

証拠保全をやってみた その4(刑事事件編)

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    裁判官と書記官さんが某署に来られたので、お出迎え。

    一緒に刑事課へ。

    責任者っぽい人が、え?何事?そんな大げさなことしなくても・・・的な感じで、
    けっこう戸惑った対応されてました。

    Aさんが呼ばれ、裁判官から決定が告知され、いまからAさんの
    傷の状態を写真に撮りますからねと説明。

    書記官さんが、汗だくで良い感じにパシャパシャ写真を一生懸命
    とってくれました。
    傷の状態も一つ一つ確認しました。
    全ての手続きは検証調書作りのために録音されてましたね。

    最後に決定書を受領したんですが、事件番号が1号でした。

    私が、へー1号なんですね、ま、そんなにやりませんよね、と言うと

    書記官さんが、はい、5年ぶりの証拠保全です、と。

    え!そんなに無いんだ!めちゃレア手続き。

    当然、私も、裁判官も書記官さんもみんな初めてで、なんかふわふわ
    した感じであっという間に検証の時間が過ぎましたが、できあがった検証調書
    はAさんの傷の状況をちゃんと示したものでした。

    証拠保全って、スピードが要求されるのでやる方はちょっと負担が重く感じますが
    やってみるとそうでもなかったかな、と思いました。

    証拠保全の方法に寄らなくても、接見室で自分でデジカメで撮影して保全するって
    方法もありっちゃありですが、無理解な組織と無用なトラブルを招くので、後々
    面倒なことになるくらいなら正攻法で攻めるのが一番かもしれません。

    というわけで、以上が証拠保全(刑事事件編)でした。 

    おわり。


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